おはようございます。
田中コーチです。
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今回のレポートはPart②です。
まだ、Part①のレポートを読んでいない方はそちら読んでみてくださいね!
それでは最後までお付き合いください!!
楽しさの再定義 〜高みは遊びの延長線上にはない〜
皆さんは失点した瞬間のゴールキーパーの「顔」をじっくりと見たことがありますか?
シュートを止めて「やった!」と喜んでいる時の表情は私も嬉しくなるぐらい最高の表情です。
でも、本当にその選手が「上を目指したい!」とか「上手くなりたい!」と本気で思っているかどうかは、実は止めた時ではなく、失点した瞬間にすべてが表れると私は思っています。

遊び感覚でやっている時は失点してもヘラヘラと笑っていたり、どこか他人事のような表情をしていたりするものです。
だけど、本気で取り組んでいる選手は違います。
ゴールを割られた瞬間、顔をゆがめ、言葉にならない悔しさを全身から滲ませる。
そして、すぐに「今のはどうすれば止められたんだ?」や「ポジショニングが数センチずれていたのか?」と自分自身に問いかけ始める。
そんな自問自答している姿を目にすると、コーチである私自身の心も激しく揺さぶられます。
「この子をもっと上手くしてあげたい!」
「次こそ最高の笑顔に変えてあげたい!」
そんな気持ちにになります。

「楽しさ」という言葉にはいろいろな種類があると思っています。
本気で高みを目指す者だけが味わえる楽しさは、もしかすると遊びの延長線上にはないのかもしれません。
悔しさで胸が締め付けられるような経験の先にこそ本当の歓喜が待っているはず。
今回は、そんな内容のお話しです。
泥臭い反復の先に待つ真のサッカーの楽しさ
ゴールキーパーの華やかさといえば、やはり飛んでくるシュートをダイビングでセーブしたり、相手との1対1で絶体絶命のピンチをかっこよく守り抜いたりする姿ですよね。
あんなかっこいいプレーに憧れている選手も多いのでは?
でも、試合でそんな最高の一瞬を作り出すためには、気が遠くなるほど地味な毎日の積み重ねが欠かせません。
特に小中学生の年代では応用的なテクニックよりも、
まずは基礎となる土台をどれだけ固められるかが、その後の成長をすべて決めると思っています。
それは私自身が九州トレセンやナショナルトレセンで指導しているからこそ、はっきりと言うことができます。

ただ正直に言って、基礎練習はつまらない。
楽しさだけを求めている選手からすれば、「また構えの練習?」「ポジションなんて分かってるよ」と退屈に感じてしまうかもしれません。
だけど、本気の選手は地味な練習に対しても目の色を変えて向き合っています。
彼らの心の中にあるのは「この練習を絶対に自分のものにしてやろう」という強烈な飢え。
「自分はまだまだ。もっとできるようになりたい」
そんな純粋な成長への欲求があるからこそ、他の選手が聞き流してしまうようなコーチの細かいアドバイス一つひとつをまるで宝物のように吸収しようとする。
一見すると退屈な、泥臭い反復練習。
でも、それを繰り返して「できなかったことができるようになる」という感覚。
これこそがゴールキーパー練習における「真の楽しさ」の正体ではないでしょうか。

地道な練習を積み上げて、自分の中に揺るぎない土台ができた時、
かつて憧れたあのかっこいいプレーが自分の意志で、確実に再現できるようになる。
その瞬間の喜びは適当に遊んでいる時には絶対に味わえない格別なものなんだと思います。
成功も失敗も糧に
さて、最後にお話ししたいのは本気で取り組んだ先にある「結果」との向き合い方についてです。
試合でシュートを止め、勝利を掴んだ時の喜び。それは本気で準備してきたからこそ味わえる最高のご褒美。
でも、そこで満足して立ち止まってはいけないと考えています。
その喜びをもっと高いレベルへ行くためのエネルギーに変えて、次のステップへ踏み出すことが大切です。

一方で、ゴールキーパーというポジションは残酷なほどの挫折や失敗がつきまとう場所でもあります。
本気であればあるほど、失点の痛みは深く、逃げ出したくなる。
けれど、そこで投げ出さないでほしい。
「自分のやり方が間違っていたのか?」
「それとも、まだ純粋に力が足りないのか?」
失敗は今の自分に何が足りないかを教えてくれるただの結果に過ぎません。
その悔しさを原動力にして「次は絶対に成功させてやる!」とより強い気持ちで明日の練習に臨む。
この繰り返しこそがあなたを本物の守護神へ成長させてくれるはず。

私はこのスクールのレベルや雰囲気をもう一段階アップさせていきたいと考えています。新年度も続けていく選手たちにはそこを少しこだわってほしい。
選手たちがどれだけ熱心に取り組んでくれるかによって、私たちコーチがサポートできる度合いも変わってきます。
選手みんなの本気の行動やプレーを私たちは見守っています。
最初は言われてやるところからで構いません。
でも、スクールが長くなり、知識が増えてきたら、次はやらされるのではなく自分からやりにいく姿勢を持ってください。
「これ、前に聞いたな」と思う練習こそ自分なりに考え、コーチが言わんとしていることを自分なりに表現してみる。
自ら積極的にチャレンジし、吸収しに行く。その主体性こそが一番の成長の近道がと思います。

来年度もこのゴールキーパースクールに通っていることに誇りを持ってください。
ここで学んでいるんだから大丈夫だと自分を信じて、自信を持ってピッチに立ってほしい。
長崎ゴールキーパースクールでの練習は私がいうのもなんですが、絶対に間違いありません。
結果は自分ではコントロールできない。
でも、その結果をしっかり受け止め、また明日から成長し続けること。その終わりなき道を歩む覚悟を持った時、あなたは本当の意味で「サッカーが楽しい」と心から笑えるはずです。
