2025年度スクール活動全体レポート

こんにちは!

田中コーチです。

長崎ゴールキーパースクールの2025年度の活動が終了しました。今年度、多くの選手たちと向き合う中で改めて確信したことがあります。

それは「気づき」の多い選手こそが最も成長するということ。

ゴールキーパーというポジションはピッチ上で誰よりも早く状況を察知し、準備する力が求められます。

その根源にあるのは日常の中にある小さな変化や違和感に気づく力なのです。

「気づき」が変えた、ある選手の立ち振る舞い

印象的な変化を見せた選手がいます。

 

当初、その選手は会場に来てもスタッフと目を合わせず、ボソボソと挨拶をする程度でした。練習中もコーチに言われたメニューをこなすという受け身の姿勢が目立っていました。

 

私はあえて具体的な指示を出さず、彼が周囲の状況(準備の遅れや仲間の様子)にどう反応するかを見守る「我慢の指導」を続けました。

しばらくして彼は自分の準備だけでなく、重いゴールを運ぶ手伝いやハキハキとした挨拶を自発的に行うように。

 

驚くべきはその後のピッチ内での変化です。

 

オフザピッチでの「気づき」の感度が上がったことで、シュートコースの限定やディフェンスへのコーチングに「迷い」がなくなりました。

「周囲を見る」という習慣がそのまま守備範囲の広さに直結しているわけです。

 

彼は今、堂々と自分を表現できる選手へと進化しています。

スキルを「武器」にするために

今年度のスクール全体で取り組んできた主な技術課題について振り返ってきます。

 

・ゴールキーパーの基本的な技術の習得と向上を目的

継続している選手に関しては、昨年度からのさらなるゴールキーパーとしての土台をより広く、分厚くすることを目指していきました。

具体的には構え方、キャッチング、ステップワーク、ダイビング、1対1の対応などのスキル向上に取り組みました。

年間計画を立て、どの時期に、何をやっていくかを日々考えながらトレーニングを実施。

 

・シュートストップの「予測」と「準備」

単に飛んできたボールに反応するのではなく、「なぜそのコースに打たれるのか」を分析する力を養えるような中身に。ボールホルダーの持ち方や目線に「気づく」ことで、シュートストップ率が向上した。

 

・状況に応じた「優先順位」の判断

キャッチか弾くか。飛び出すか飛び出さないかなど瞬時の判断ミスを減らすため、プレーの合間に「なぜ今の判断をしたのか」を問いかけ、選手自身で自分なりの正解を導き出すプロセスを繰り返しました。

「答え」を与えない指導の真意

指導者が「こうしなさい」と正解を教えるのは簡単。言われた通りに動くだけでは本当の意味での成長はないと思っています。

 

あえて答えをすぐに出さず、選手自身が「あ、今自分は気づけていないな」「もっとこうすべきだったな」と自発的に気づくのを待つ。

 

このプロセスこそが本番の試合で独り立ちできる強いキーパーを育てると信じています。

 

わからないことは考えてもわからないので、そんなときはもちろん教えます。

月2回の練習を「24時間」に繋げる

スクールの練習は月に2回ですが、練習のない約2週間をどう過ごすかが重要だと思っています。

 

それが元となって、当日の連絡に「練習内容」を提示し始めました。気づいていらっしゃいましたか?

これは選手たちに練習前に「今日はこれを意識する」という目的を持ってほしかったからです。

来年度以降も同じような形式で当日の連絡をしていきますので、練習前までに練習内容を伝えていただけるといいかなと思っています。

 

練習後に「なぜ上手くいったのか、なぜ上手くいかなったのか」を振り返ること。

この「気づきのサイクル」を日常に持ち込むことで脳と体が勝手に反応し、無意識のうちにプレーの質が向上していきます。

また、フィードバック動画を選手たちへ展開して、自主的に復習できる環境を再構築しました。

最後に

日頃より多大なるサポートをいただき、心より感謝申し上げます。

 

選手たちが「自分で気づき、行動できる」選手へと成長できるよう、長崎ゴールキーパースクールでは指導にあたっております。

 

ぜひご家庭でも温かく、時にはじっと見守る姿勢で、お子様へ自主的な行動を促していく形で接していただければ幸いです。

 

来年度も長崎ゴールキーパースクールは全力でサポートし、チームで頼られる守護神を育成してまいります。