再びJ1昇格を目指すV・ファーレン長崎は現在8位に位置している(2021年8月23日現在)。
開幕してから調子が上がらなかったものの、監督交代後は徐々に勝ち星を重ねて順位を上げつつある。
今回はオリンピック中断期間後のリーグ戦初戦となったブラウブリッツ秋田戦をピックアップ!!
その試合の中で、失点シーンについて田中コーチ自身がプレー分析をしてみたいと思います!
※あくまで個人的見解です
【この記事を読んで欲しい人】
- GK初心者
- シュートストップのための知識を知りたい人
- 試合でもっとシュートを止めたい!と思っている人
今季V・ファーレン長崎のゴールマウスを守るGKとは?
富澤 雅也(トミザワ マサヤ) 神奈川県出身
身長 188センチ / 体重 76キロ
2017年に法政大学から長崎に加入し、2019年5月19日に初出場。2019年シーズンはリーグ戦・カップ戦合わせて23試合に出場するも、2020年シーズンはベテランの徳重と清水から移籍してきた高木和とのポジション争いに敗れてリーグ戦1試合のみの出場。
今季は開幕からスタメンの徳重から正ポジションの座を奪って、出場し続けています。
※写真はゲキサカ様から引用
ゴールキーパーの正しいポジションとは?
ポジションとはシュートに備えるGKの立ち位置と身体の向きのことをさします。
正しいポジションをとるためには、基本的にGKはボールとゴールの中央を結んだ線(リトリートライン)上に立つ必要があります。
言い換えると、両ゴールポストとボールを結んだ等角線上に立つべきです。
また、左右だけではなく、頭上を越されないだけ前に出て角度を狭める(前後のポジション)必要もあります。
絵が下手くそですみません(笑)
ここで一つ言えるのは、「このシチュエーションでは全員ここのポジション!!」というわけではないということです。
重要なことは今まで述べてきたのはあくまで基準であり、個人の能力や身長に応じてそれぞれポジションが変わってくるということです!
このポジションをとれるようになっていくためには、この知識を知っているだけではとれるようにはなりません。
この知識を理解した上で実際にGKコーチからの専門指導を受けていき、経験を積んでいくことでしか獲得することはできません。
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失点シーンでのGKの立ち位置
それではここで失点シーンの場面を整理していきましょう。
この場面ではGKから見て右斜め45度の角度からインスイングでシュートを打たれています。
図で表すとこんな感じです!
線がよれてますが大目に見てください(笑)
GKは図のような立ち位置に立つ必要があります。
ここで注意したいのは角度のある所からシュートを打たれた時にリトリートライン上に立つとニアサイドが空いてしまうという点です。
したがって、リトリートラインをまたぐというよりもファーサイド側の足でリトリートラインを踏むようなイメージを持ってポジションをとることが大切です。
また、正しいポジションをとるためにはPKマークやニアポスト、ラインなど絶対に動かないものを手がかりにしていく必要があるので、ポジションを上手くとれない選手は参考にしてください!
失点シーンでのGKの身体の向き
アングルプレー時における身体の向きはボールに対して正対することが基本となります。
今回の場面では、インスイングでのシュートになります。
ということはどういう軌道のボールが飛んでくるでしょうか?是非考えてみてください!
考えてみましたか?
おそらく下の図のような軌道(青色の矢印)が考えられます。
では、GKはどのようにプレーすればボールに触れることができ、枠外へと弾くことができたのでしょうか?
ボールの軌道に対するGKのプレー方向を考える
この記事を読んでいる選手でシュートを止められなかった時にチームの監督やコーチなど身近な大人からどんなアドバイスをされたことがありますか?
この写真から富澤選手はボールに正対して横にプレー方向の足を踏み込んでいるのがわかると思います。
ただ、このプレー方向ではいくら反応を早くしても、ダイビングで遠くに飛んでもボールに触れることは不可能です!
下の図を見てみると一目瞭然ですね!!
このシーンでボールに触れるためには、ゴールラインに対して平行にダイビングしなければなりませんでした。
なぜかというと、ボールの軌道におけるGKとボールとの距離が影響しています。
したがって、このシーンでは身体の向きを少し開き、ゴールラインと平行にプレーできるようにしておく必要があったのです。
スクール生の皆さんは「スクール生専用ページ」に改善後の映像を上げておりますので、そちらを確認してくださいね!!
良いゴールキーパーの3つの要素とは?
ズバリ言います!
- コーチング
- ポジショニング
- テクニック
コーチングとポジショニングはチームトレーニングで獲得可能です。
コーチングをすることで、試合中に味方を動かしてボールを持っている相手をゴールに近づけない、シュートを打たせないようにすることができます。また、シュートコースを狭めることによって、GK自身がゴールを守りやすくなります。
ポジショニングとは、試合中にポジションをとり続けることをいいます。ここには、GKの個人戦術だけでなく、チーム戦術にも関係していきます。
では、テクニックは??というと、GK専門のトレーニングが必要となります。
テクニックの獲得や今回のようなゴールキーパー固有のトレーニングを行うためには専門知識を知っているGKコーチが必要です。
でも、、、身近にGKコーチってなかなかいませんよね?
だからこそ、長崎県内でGKコーチから指導を受けられるために『長崎ゴールキーパースクール』を設立しました。
- チームにGKコーチがいない
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- これ以上息子が失点して悔しい顔をしている姿を見たくない
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