おはようございます!
田中コーチです。
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今回は、ゴールデンウィーク期間に開催した「ゴールデンウィーク特別GKクリニック」の様子をレポートしていきたいと思います。
トレーニングは5月2日と5月6日の2日間、諫早校の活動拠点でもある創成館S-FIELDにて17時45分から夜にかけて2部構成で実施しました。
トレーニングテーマはこんな感じ。
- 第1部(両日共通):PKストップ講座
- 第2部 1日目:ゴールキック講座
- 第2部 2日目:パントキック講座
参加人数は2日間トータルで25名以上の選手に集まりました。

長崎ゴールキーパースクールは、長崎県内でゴールキーパー専門のトレーニングを提供している団体です。
県内の小中学生の選手、そして頑張っている選手やその保護者の皆様にゴールキーパーを学べる環境を届けていきますので、ぜひ注目していただければと思います。
それでは各講座の様子をレポートしていきます。

第1部:シュートストップ講座
まず最初に取り組んだのはボールを「弾く」練習です。
お互い座った状態で投げられたボールを両手でサイドに弾いていきます。
PKの場面ではゴールキーパーがキャッチできることはほとんどありません。
際どいコースに来たシュートを確実に弾き出してゴールを守る場面が多くなります。
この弾き方やポイントを理解していないと、せっかくシュートコースを読んだのに
ボールを弾ききれずにそのまま吸い込まれてしまうということが起こります。

私自身も何度か経験がありますが、コースを読んだのに止められなかった瞬間というのは、ゴールキーパーにしかわからない非常に悔しい瞬間です。
その悔しさを技術的なポイントで改善できればと考えて練習に取り組みました。

次に、コーンタッチをしてから体を運び、ローリングダウンをするメニューに移りました。
ここでのポイントは体の動かし方です。
シュートストップの動きは非常にシンプルですが、
これを正しく理解することでボールに対してスムーズにアプローチできるようになります。
最初はステップワークに混乱してスムーズに動けない選手もいましたが、
本数を重ねるうちに動きが改善され、ボールに対してパワーを持ってプレーできるようになっていきました。

3つ目には足を離してのダイビングにチャレンジ。
棒を使ってダイビングの方向を確認したり、足の踏み込み方を調整したりしながら、
2つ目のメニューよりもさらに大きく、実際の試合の動きにつなげていきました。
また、現在のルールではゴールキーパーは片足がライン上に残っていなければなりません。
そのため、ゴールライン上で片足がしっかり残る体勢を作りながらプレーするように指導しました。

最後は、参加者を学年別の3つのカテゴリーに分けてPK対決を実施。
選手たちには「実際の試合と同じ緊張感でやろう」と話し、キッカーの蹴り方を分析したり、
周りの選手も緊張感のある雰囲気を作ったりと工夫しようと呼びかけました。
2日間を通して、ほとんどの選手が1本以上のシュートを止めることができ、
中にはトータルで4本セーブした選手もいました。
実際の試合や公式戦の緊迫した場面で学んだポイントを実践できるよう、これからも練習を積み重ねてほしいと思います。

第2部 1日目:ゴールキック講座
最初にゴールキックの話をした際、選手たちにどれくらい苦手意識を持っているかを聞いてみました。
すると、参加した選手の約9割が「苦手だ」と手を挙げました。
やはり苦手意識があるのかな…と。
また、選手たちの話を聞くと、チームの練習や試合でなかなかゴールキックを蹴る機会がないという声がありました。
そんな苦手意識を持つ選手たちに向けて、次のステップで指導していきました。

1. マーカーを使ったキック練習
まずはマーカーの上にボールを置き、少し浮かせた状態でキック練習。
助走も一歩に制限して、フォーム改善に集中させました。
ゴールキックが蹴れない選手の特徴として、足を振り切れていないケースが非常に多く見られます。
「しっかり蹴らなければいけない」という気持ちが強すぎて、かえって足が振れなくなっているのです。
ボールが浮いている状態であれば、地面に当てることを過度に気にせず、ダイナミックなキックモーションができます。

2. 地面に置いた状態でのキック練習
次に、実際にボールを地面に置いて練習。
地面に置くとフォームがこぢんまりしてしまう選手が多いので、
先ほどの練習と同じフォームで蹴るようにアドバイスしました。
技術的なポイントはボールの下にどう足を潜り込ませるか。
足首の角度や固定具合、足の入れ方といった細かい部分を意識しながら取り組みました。

3. 助走を取り入れた実践練習
最後に、実際の助走を取りながらボールを蹴りました。
ここでは助走のスピードや角度に重点を置いて指導。
これまで助走の仕方をあまり意識していなかった選手も多かったので、助走をどうキックの威力につなげるかを話し合いました。
やはり、最後はスピード感を持って入ることが重要です。
トレーニングを重ねるにつれて、ネットに向かって蹴るボールの弾道やスピードが向上した選手がかなり多く見受けられました。

第2部 2日目:パントキック・サイドボレー講座
最初に行ったのは、ゴールキックと同様に「最後のフォームの改善」です。
今回は段ボールの切り端を使ってみました。
これをボールだと思って、しっかり蹴るイメージで足を振ってもらいました。

パントキックで重要なのは、最後の踏み込み部分です。
最後の一歩の大きさやつま先の方向。
こういったポイントを改めて伝えて改善を呼びかけました。
最初は戸惑いながらキックしていましたが、少しずつフォームがわかってくると、選手たちが勢いを持って足を振ってくれるようになりました。

続いて、実際のマーカーの位置を意識しながら、先ほどのフォームでボールを捉えていく練習へ。
実際にボールを持つ際に大切になるのが、トスのやり方です。
トスを上げる時のポイントを伝え、それを意識しながら動くボールに足をミートさせる練習を繰り返しました。

段ボールと違って、動くボールに足をミートさせるのは非常に難しいことですが、これは練習していくしか方法がありません。
しっかりトスを意識しながら、ボールに足を当てていく練習を継続していきましょう。

最後に、実際の試合場面を意識した練習を実施。自分のフォームを固めることも大切ですが、試合中はボールをキャッチしてから前に出て蹴るため、移動と助走の連動をうまく考えなければなりません。
うまくいっていない選手の中に、無意識にやってしまっている動作がありました。
それは「移動」と「助走」を一緒にしてしまっていることです。
その結果、自分が理想とするモーションで蹴れていませんでした。

特に小学生には、最終的に足の幅が合わなくなったり、ボールをトスするタイミングを間違えたりする選手が非常に多い印象でした。
そういった選手たちには「ゴールキーパーは8秒しかボールを持つことができないので、その8秒間をどう使うかを大事にしよう」と話しました。
最終的には、コツを掴んでうまく蹴れるようになった選手もいましたし、コツを掴みかけて「これから自主練でやってみます」と意気込んでくれる選手も結構いました。
パントキックも他のキック同様、チームではなかなか練習する機会がないという声が多かったです。
こればかりは日頃の練習で積み上げていくしかありません。
参加した選手のみんなは、復習のために配布した資料をぜひ見直してみてください。
自分なりのフォームを見つけ、より攻撃的なゴールキーパーを目指していきましょう。

「先に伝える」クリニック形式について
今回のクリニックでは、最初の5〜10分で講義形式のポイントを先に伝え、「こういったことをやるよ」という話をしてから練習に入りました。
これはクリニックだからこそできるやり方で、先にお伝えしたのには意図があります。
練習を組み立てる段階でプレー回数。特にキックの回数を考えた時に、怪我のリスクを感じていました。
キックは何本も蹴ることで疲れが溜まりますし、普段あまり蹴り慣れていない選手たちが蹴りすぎることで、どこかを痛めてしまう危険性があると考えたからです。

だからこそ、先にポイントを伝えて「自分はどこを意識したらいいか」を考えながら取り組むよう促しました。
ただ何本も蹴るのではなく、一本一本を丁寧に蹴ること、プレーしていくことを大切にしました。
選手たちもそれを理解してくれて、いろんなことを考えながら一本一本蹴ってくれていたと思います。
そういう取り組みがあったからこそ、上達のスピードもアップできた要因ではないかと感じています。
このやり方は、今後のイベントでも工夫しながら続けていきたいと思っています。
選手や保護者の皆様、ぜひご意見をいただけますと幸いです!!

動画撮影で「自分のフォーム」を見る取り組み
ゴールキックとサイドボレーキックの練習の際は、iPhoneを使って動画を撮影し、選手自身が自分の蹴ったフォームを見られるようにしながら改善していきました。
選手たちと話していて新鮮だったのは、「自分のキックのフォームを見たことがない」という選手がほとんどだったことです。
やはり言葉だけで伝えても、それを実際に体を使って動きに変えていくのは非常に難しいですし、時間もかかります。

でも、自分が蹴った映像を見れば「ここをもう少し改善したらいいよね」「ここがこうなっているね」というのを選手自身が理解できるので、この取り組みは非常によかったと思います。
選手たちのほうから「僕のキックを撮ってください」と積極的に声をかけてくれるようになり、自分のキックを見て変えていきたいという意志を感じたので、この方法も今後続けていきたいですね。

最後に
長崎ゴールキーパースクールの選手たちにいつも伝えているのは、「チームで活躍できるゴールキーパーになってほしい」ということです。
スクールに通うだけで満足してはいけません。
ゴールキーパーとしての最大のゴールは、チームのピンチを救い、勝利に貢献することだと考えています。
その目的を大切にしながら、スクールでの練習にも意欲を持って取り組んでほしいです。

そういう向上心があるからこそ、選手同士が切磋琢磨し、スクール内のトレーニングの質や意識レベルが上がっていくのだと信じています。
現在チームでキーパーをしていて「なかなか上手くいかない」「試合でチームを勝たせられなくて悩んでいる」「シュートを全然止められない」という選手は、ぜひ一度スクールに来て一緒にトレーニングしましょう。
無料体験もお待ちしておりますので、お気軽にご連絡ください。

